「よーっす!お、何してんだクラウド?楽しいことなら俺も仲間入れてくれよな」
「あ、ザックス。いや…ちょっとコレばっかしはザックスにも教えてあげられないんだよね〜」
「え、なになに?余計気になるじゃんかよ」
「へへ〜。駄目、秘密!」
「えー!ずりーよ、何だよ、教えろって!」
「駄目だってば」
「嫌だー!俺を仲間はずれにすんなあ!」
「仲間外れ、って…俺達二人しかいないじゃん…」
「とにかく嫌だ嫌だ嫌だ!教えてくれ!!」
「う〜ん…仕方ないなあ…。じゃあ、良いよ。教えてあげるよ。実は俺さ、これ買ったんだ」
ゴソゴソ
「あ!これはもしや!」
「そう、ポラロイドカメラ買ったんだ。何か良いなあって思ってさ。でもまだ勿体無くて使ってないんだけどね」
「何だよそれ。物ってのは使ってなんぼだぜ、使わねーと。あ、分かった!じゃあ記念に俺らを撮影しちゃおうぜ!」
「え〜俺達?」
「いーだろ?やっぱ一番最初ってのは肝心だからな、それに相応しく俺らってのが一番だろ。な、な、じゃあ早く撮ろうぜ」
「ぷっ…何か俺よりザックスの方が嬉しそうだ」
「ほらほら、早く早く!」
パシャ
「やった、記念すべき一発目だ!」
- 数分経過 -
「お〜段々見えてきたぜ。おっと…クラウドと、それから…」
「あ。ザックスもハッキリしてきたね」
「………何だこりゃ」
「え?どうしたの?」
「どうしたもこうしたも、こんなの俺じゃねえ〜!見てみろよ、この顔!もう筋肉緩みまくってるじゃねえか。はあ…最悪。だって記念すべき一発目がこれじゃ幸先ワリィぜ」
「えー…そうかな。結構良いとおもうけどなあ」
「駄目駄目駄目!はい、取り直し!」
「えっ。別にどこも変じゃないって、ザックス」
「駄ぁ目ぇなの!俺の顔が気にくわねえの!ってわけで、はい、取り直すから早いトコポーズ決めろよな。はい、いくぜ〜」
「え、ちょっ!だってザック…」
「はい、チーズっ」
パシャ
「おっしゃ〜!今度こそマトモであってくれよ、俺〜!」
「………」
- 数分経過 -
「お、見えてきた見えてきた。どれどれ…」
「ん?あれ、何か此処途切れてない?よく見えないや…ええとこれは…」
「ええっと……――――って、おい。…これ俺じゃねえかよ…」
「え、まさか!……あ、ホントだ」
「この俺が途切れてるってのはどういうわけよ!?そりゃねーぜ、おい!」
「え。あ、そ、そうだね…。あ!でもさ、ほら。それもまた記念ってことでさ、良いじゃん!ね?」
「いーや、駄目だな。こんなんじゃ俺は良い人生が送れねえぜ。はい、これも没なっ」
「あーっ!!!そんな切り裂かなくてもっ!!」
「馬鹿、証拠は隠滅だってーの。さ、気を取り直して…」
「…まさかもう一度撮る気じゃないよね…?」
「ん?何言ってんだよ。まさかそんな」
「だよね。良かった〜」
「当然取り直すに決まってんだろ?」
「――――……」
「ささ、クラウド。ポーズの準備は良いか〜?」
(※これまでのシーンをあと7回リピート)
「駄目だなあ…おかしい、何だって俺が映り良くねえのかなあ」
「あの。ザックス。もう枚数の残りが…」
「変よなあ〜クラウドは毎回ビシッと決まってんのに。…あ、そうか!剣だ、剣。剣くらい持ってりゃ見栄えが良いべ」
「ちょっとザックス。聞いてる?あのね、もう残りが…」
「ええっと…剣だろ、剣。で、それから〜」
「……このフィルム、結構高いのに……」
「で、それから肝心なのがポーズだよな。そうか、俺のポーズがいけなかったかな。じゃ次は、ええと…」
「…………」
結果、残り枚数0。
クラウド、心の叫び。
「だからザックスには秘密にしときたかったのにィィィィ!!!」 |