エロの哲学 –VINCENT x CLOUD-
ヴィンセントの部屋の中で
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「クラウド、今日のお前は…その。……良かったぞ」 「―――――ヴィンセント」 「ん?」 「今、“今日の”って言ったよな。“今日の”って」 「え?ああ…どうかしたか?」 「違ああああああうっ!!“今日の”じゃない!“今日も”だ“今日も”!!」 「そ、そうか。すまない。では仕切り直しで…ええと、今日もお前は良かったぞ」 「良し。それで良いや」 「(ほっ)」 「ところでヴィンセント。今“良かったぞ”とも言ったよな?」 「あ、ああ…言ったな。それがどうかしたか?」 「違ああああああうっ!!」 「な、何が違うんだっ」 「“良かったぞ”じゃなくて“良いぞ”だ“良いぞ”!!」 「なっ…別にどちらでも同じではないかっ」 「違ああああああうっ!!だってまだ終わってないだろっ」 「―――――――……は?」 「は?、じゃないだろ、ヴィンセント。だって今回二週間振りなんだぞ」 「ああ、まあな。でもそれとこれとは関係なかろう」 「ある!だって大体一週間に一回なんだから、先週おあずけした分は今日返上だ」 「おいおい!そんなこと誰が決めたんだ!?」 「俺。」 「…って、おい!」 「だって一回じゃ収まらないもん、俺」 「と言われてもだな…」 「ヴィンセント、今日はもう疲れた?」 「いやまあ…疲れたといえば疲れたような。…というかまだその、立て続けにはだな」 「えーじゃあまずは体力作りしようぜ。今後の為にも。な?」 「体力作り…」 「そうそう。じゃ、まずストレッチからな。えーそれから組体操だろ。で短距離と…」 「おいおいおいおい!待てっ!」 「何?」 「……その手に持っているものは何だ」 「え、これ?体力作り用の紅白ハチマキ。いや〜雰囲気って大切だよな!」 「あのなあ…」 「で、これをこうして額に巻いて…と。そうそうこんな感じ。でー、ストレッチが20分。それから組体操20分。短距離は近所の公園までな。さ、始めようか」
―ストレッチ中(20分)― ―組体操中(20分)― ―短距離中(往復約30分)―
「はあはあ…あー終わった。ヴィンセントって結構早いのな、走るの」 「紅白ハチマキなどつけてゆっくり走れるわけがなかろう」 「えーでも雰囲気バッチリだろ?近所の人も応援して見入ってくれてたしさ」 「…っていうか違う意味で見てたんじゃ…」 「そうかなあ?でも“すげえ!”って近所の子供達も感心してたぜ。確かにヴィンセントの速さには感心しちゃうよなあ」 「…っていうか違う意味で凄かったんじゃ…」 「で、肝心の体力の方はバッチリだろ、ヴィンセント?」 「は?」 「いや、だから。体力だって。何せこれから……な?」 「な?、って…まさかお前本気で言ってないだろうな」 「俺はいつでも本気だけど。え、ヴィンセントは違うのかよ」 「いや、いつでも嘘はついてないが…でも今日の場合はだな」 「じゃあヴィンセントも本気で来てくれよ。もう体力だってバッチリなんだし、俺の心も準備できてるし……」 「…あのな、クラウド。普通ストレッチやら組体操やら短距離なんかやった後というのはだな」 「うん?」 「――――――余計、疲れると思うんだが」 「あ。」 「まさか今気づいたんではなかろうな?」 「……」 「……」 「……」 「…という訳だから今日はもうゆっくり休むことにしよう、クラウド」 「やだ」 「あのなっ!」 「だってだって二週間ぶりなんだぜ?やっぱ納得できない!良い汗かいた後はも一度良い汗かかないと!」 「どーいう理屈だ、どーいう!」 「一回じゃ嫌って理屈だよ!ヴィンセントが疲れてるなら俺が頑張るっ!」 「は!?あ、おいっ!」 ガバッ 「ヴィンセントお〜っ♪」 「寝かせてくれーっ!!!」
クラウド優勢、ヴィンセント劣勢。 故に、勝者クラウド。
体力作りはほどほどに。
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