熱望
------------------------------------------------
CLOUD (sephiroth x cloud)
|
ねえ、抱いて。 そう言う俺に、貴方はそっと口の端を上げる。 「随分と好きなんだな、全く感心する」 そんなふうに言いながら俺の服を手荒に剥ぎ取る。 本当は違う。こんなふうにしたいんじゃない。 俺は欲しいのは、本当はこんなものじゃなくて、だけど俺には分からない。 どうしたら貴方は俺を見ていてくれるのか。 そんな事すら、俺には分からないんだ。 心が欲しくて、焦がれて、それでも分からないから。 だから俺は必死で、この身体で貴方を繋ぎとめる。 身体でそうできるなら、それでも良かったんだ。身体じゃなくても、そうする術があるなら、それでも良かったんだ。 手段なんてどうでも良いから、貴方と繋がっていたかった。 俺に分かっていることは、この身体だったら少しでもそれができるということ。 だから、俺は貴方にこの体を差し出す。
何て事ない。 何て事ない。
これで少しでも貴方と一緒にいられるなら、いくらだって差し出すよ。 壊れても、使い物にならなくなっても、それでも。 ちょっとくらいの痛みに耐えれば良いんだ。 ちょっとくらいの涙に耐えれば良いんだ。 それで少しでも貴方が側に感じられるなら、それで良かったんだ。 それだけで満足だったんだ。 「こんな事でお前は満足なのか?」 そう聞いてくる貴方に、それでも答えられない。どうしてなんだろう。 満足だって分かってるはずなのに。 それなのに……。 引き裂かれるような痛み。 声にならない呻き。 それでも大切な瞬間の連続。 こうして貴方といると実感できる時間。 もしもコレが無くなったなら、俺はどうなってしまうんだろう。 俺は俺じゃなくなるかもしれない。 そのくらい大切で、そのくらい俺を占める想い。 例えこの想いが貴方に届かないとしても、それでも俺はきっとこうして貴方を求めるんだろう。 ずっと、いつまでも。
届かないと知っていても、尚。 貴方を繋ぎとめる為に、たったそれだけの、それでも大切すぎるその想いの為に。
俺は貴方を。
ずっと。
|