|
背徳のシナリオ ------------------------------------------------------------- FIRST
「本当に良いのか?」 尋ねるセフィロスに、クラウドは頷く。 「大丈夫。ザックスは眠ってるよ」 「お前自身の話だ。本当に良いのか?」 「うん。この命が果てようとも、絶対にセフィロスと一緒にいるから」 「例え自分を失っても?」 「うん」 静かなる静寂の中で、二人のしめやかな儀式が行われる。 夜にセフィロスの力で狂い、昼にザックスの力で正常を保つ。 クラウドの二面性が現れていた。 もう二度と消せない、二つ目のクラウドの発現。 「大丈夫、セフィロス。俺はいつか、ちゃんとクラウドを殺してみせるから」 「…狂宴たる日々に栄光あれ」 セフィロスは、地獄への道行きを、クラウドと共に選んだ。 |
|
背徳のシナリオ ------------------------------------------------------------- SECOND
「じゃあ、行って来る」 「うん。気を付けて」 笑うクラウドに、ザックスはでがけのキスを奪う。 「昨日は無理をさせて済まないな」 腰を撫でつつ言うザックスに、クラウドは頬を染めて首を振る。 「俺は大丈夫。でも…ザックスの恋人達に悪いみたいだ」 「何を言ってるんだ。今の恋人はお前だろう?」 「ええ? そうなの?」 驚いたクラウドに、ザックスはもう一度キスのお見舞い。 「幸せになるんだからな。俺達二人で」 「うん。がんばろうね」 真っ赤に頬を染めたまま、クラウドはザックスを送り出した。 ドアが閉まる音と共に、クラウドの表情が変わる。 「本当に、ままごとみたいな二人だな」 苦笑したクラウドは、キッチンへ行き、ナイフを取り出した。 「さて、どういう風に俺を殺してやるとするか…」 左手首にナイフの刃を押し当て、そっと力を込める。 切られた皮膚が、痛みの悲鳴を上げるのに、クラウドは目を見開いた。 「え? 俺…」 手首からは血がにじみ出ている。 「どうして、俺…」 それこそ狂気の始まり、異常性の具現。 終わりはまだ…来ない。
終わり |
■ back ■