背徳のシナリオ

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FIRST

 

「本当に良いのか?」

 尋ねるセフィロスに、クラウドは頷く。

「大丈夫。ザックスは眠ってるよ」

「お前自身の話だ。本当に良いのか?」

「うん。この命が果てようとも、絶対にセフィロスと一緒にいるから」

「例え自分を失っても?」

「うん」

 静かなる静寂の中で、二人のしめやかな儀式が行われる。

 夜にセフィロスの力で狂い、昼にザックスの力で正常を保つ。

 クラウドの二面性が現れていた。

 もう二度と消せない、二つ目のクラウドの発現。

「大丈夫、セフィロス。俺はいつか、ちゃんとクラウドを殺してみせるから」

「…狂宴たる日々に栄光あれ」

 セフィロスは、地獄への道行きを、クラウドと共に選んだ。

 

 

 

 

 

背徳のシナリオ

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SECOND

 

「じゃあ、行って来る」

「うん。気を付けて」

 笑うクラウドに、ザックスはでがけのキスを奪う。

「昨日は無理をさせて済まないな」

 腰を撫でつつ言うザックスに、クラウドは頬を染めて首を振る。

「俺は大丈夫。でも…ザックスの恋人達に悪いみたいだ」

「何を言ってるんだ。今の恋人はお前だろう?」

「ええ? そうなの?」

 驚いたクラウドに、ザックスはもう一度キスのお見舞い。

「幸せになるんだからな。俺達二人で」

「うん。がんばろうね」

 真っ赤に頬を染めたまま、クラウドはザックスを送り出した。

 ドアが閉まる音と共に、クラウドの表情が変わる。

「本当に、ままごとみたいな二人だな」

 苦笑したクラウドは、キッチンへ行き、ナイフを取り出した。

「さて、どういう風に俺を殺してやるとするか…」

 左手首にナイフの刃を押し当て、そっと力を込める。

 切られた皮膚が、痛みの悲鳴を上げるのに、クラウドは目を見開いた。

「え? 俺…」

 手首からは血がにじみ出ている。

「どうして、俺…」

 それこそ狂気の始まり、異常性の具現。

 終わりはまだ…来ない。

 

終わり

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