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■JOB SYSTEM 3■
妖しい輝きを放つ光。 それは、封印されしジョブの輝き――――――――。
いい加減妖しい伝説のジョブを探すのは止めようという話になったバッツ達一行だったが、毎回ジョブチェンジしては記憶が無くなっているバッツは、その話に猛反対していた。 何しろ彼には害が無い。 だがどうだ。 ファリスとレナはどうしてもそれに納得いかなかった。何故っていつも被害にあうのはコッチなのだ。 「バッツ。もういい加減この旅はやめよう」 ファリスがそう疲れたふうに言うと、バッツは真顔でこんなことを言った。 「駄目だ!俺達はもうこの世界をずっと旅してきて、そしてその歴史や伝説にまで触れてきた。まだ残されたものがあるというのに、それを今更放棄するなんて…駄目だ」 真顔でそう言うバッツに、レナの冷たい視線…。 「…バッツ。そんなこと言って、さっき何か宝箱開けてたわよね」 「ギクッ」 そう――――バッツは先ほど妙な宝箱を開けていて、それを開けた瞬間に妙ににやけていた。
……あやしい。 ――――――――絶対に何か企んでいる!
そう直感的に感じたファリスとレナは、絶対それが新しいジョブだということを確信していた。 どうやらバッツ、ジョブチェンジが趣味になってしまったらしい。 そんな訳で。 「バッツ。お前って良い奴だよな。な、だからその手に隠してるものを寄越せ」 ファリスが慎重にそう言って近付くと、バッツは、 「な、何を言ってるんだ、ファリス。んな訳ないだろ!」 そう言いきった。…ますます怪しい。 「い〜や、あやしい!皆に見せれないものなんて絶対にオカシイ!さあバッツ!どうせ新しいジョブなんだろう。今度は何だっていうんだ」 「そうよ、バッツ。私達にも言えないなんて、そんなの仲間じゃないわ」 「バッツ〜私にも見せて〜!」 とうとうクルルも参戦して、このパーティの中で唯一の男であるバッツは、一人囲まれる状態となってしまった。 一歩後ずさり、一歩後ずさり…そんな事をやっている間に、とうとう背後は壁になってしまい、バッツは逃げ道を失ってしまった。
ザ・ピンチ!
「く、くそ…っ!!」 何かクソなのか訳が分からないまま、バッツはふっと手を振りかざした!
「あーーーーーーーーっ!!!」←レナ 「バッツのアホーーーー!!!」←ファリス 「???」←クルル
ザ・ジョブチェンジ!!!!!!(BGM:勝利のファンファーレ)
とうとう勝手にジョブチェンジしてしまったバッツを見遣りながら、ファリスとレナはドキドキしていた。今度は一体どんなジョブを!? まさかまた、くだらない…いや、どうしようもない…いや、迷惑な…いや、何でも良いが訳に立ちそうもないジョブなのではないか。 そう思うと気が気じゃなくてバッツをじ〜っと見てしまう。 因みにその隣でクルルは「楽しみだね〜」と言っていた…。
そして数分後。
「ういっく。お〜い、酒持ってこ〜い!」
………はい??
突如のように赤ら顔になって、ういっくういっく言い出したバッツに、一向は目を見開いた。っていうか「ういっく」って何だ「ういっく」って。 そして手の辺りを見てみると…。 「あ、あれは…!熊本地酒、美少年!!!」 何と恐るべきことにバッツの手の中には地酒の“美少年”が握られていた! それを見ながら三人が、何故その銘柄なんだと毒づきたくなったのは言うまでもない…。まさか自己主張?――――馬鹿な。 「お〜い、酒が足りないぞお〜。酒、酒〜え」 「お、おい…バッツ…っておい!頭にハチマチ巻くなあああっ!!」 「あ。つまみも無い。お〜い誰かつまみ持ってこ〜い」 「きゃああ!!バッツが脱ぎだしたわ、ファリス!!!!」 「あ、馬鹿!お前、そんな犯罪的なっ!!」 「はっはっは〜っ。酒、酒〜。お〜い、王様ゲームだ、クルル!」 「は〜い」 「あーーーーっ!!クルル行くなあああああ!!!!」
そのジョブの名は『よっぱらい』というらしい……。
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