「坊ちゃん、男ってのは子孫を残す使命があるって知ってる?」
「は?…何言ってんだ。早く仕事をしろ」
「つれないな、っと。実はこれ、かなり肝心な話なんだけど」
「肝心?どうせお前のことだからまた嫌らしい話にこじつけて…」
「酷いな、そんな事無いって。科学だよ、科学」
「…はあ…一体何が言いたいんだ、レノ…私は忙しいんだが」
「まあまあ。たまには息抜きも必要。でしょ?」
「でしょ、って…」
「で、で、男ってのは子孫を残す使命があるんだな。ということは俺が此処で坊ちゃんとヤっちゃうと…」
「うわっ!何するんだ、バカ!!」
「その科学が崩れるんだぞ、っと」
「ばかやろ〜!!放せっていってるだろう!?」
「相談なんだけど、坊ちゃん、俺の子孫残してくれる?」
「はあ!?バカじゃないか!?私は男だ!そんなもん産めるかっ!!」
「…だよな。でも俺、昔両親に約束してきたんだな」
「もうどうでも良いから放せ!!」
「いやいや、そこを何とか最後まで聞いて欲しいんだぞ、っと」
「嫌だ!…っておい!バカ、どこ触って…!仕事中だぞっ」
「だから俺、昔両親に、可愛い孫を見せるって約束しちゃったんだな」
「あ、ちょっ…!ふざけるなっ、このアホ!!」
「ところが坊ちゃんは男だから産めない、と。で、此処でどうするか…」
「あっ、レノ…ちょ!…仕事、あ、明日までの書類が…あっ」
「約束を破るか、坊ちゃんを諦めるか…正に大バクチ」
「あっ…あ、諦めるかっ…書類、あ、明日まで…っ」
「あ、やっぱり?諦めるなんで駄目だよな。って事はやっぱ坊ちゃんかな、っと」
「しょ、しょ、書類……」
「でもそうなると俺ってば科学を崩すことになるんだぞ、っと。一世一代の大発明ってな」
「うっ、く、崩れる…予定が…」
「ごめんな、俺の子孫…まあ仕方無いか。あ、でも待てよ。そうなると俺は男の使命を果たせないことになる。んー…それ何か嫌だな」
「も…いや…だっ…こんなのっ」
「そうそう、俺もそう思う。だって男としてイマイチ駄目ですって言われてるみたいで何だか癪だし。ってことはやっぱ坊ちゃん切捨てコース?」
「あ…何か…む、無理…っ」
「何、無理??あー…そうだよな。やっぱそれは無理、と。となるとやっぱり俺は男として駄目ですコースだ。科学を崩すとして、この際、駄目男になるかな」
「だ、だめ…」
「え?駄目男は駄目?そりゃマズいな。男として駄目ですコースの俺が坊ちゃんに駄目だしされたら、救いよう無いし。でも、そうすると…」
「あ、あっ無理っ!だ…だっ…!」
「あああ〜もう駄目!!訳分からないんだぞ、っと!」
「ああっ!もう駄目…っ!!」
「…ん?あれ?坊ちゃん??」
「……(ぐったり)」
「どしたのかな…と。かなりお疲れ?」
「……レノ」
「んん?」
「……お前の子孫より、私の子孫の心配をしてくれ」
「坊ちゃんの子孫??」
「……誰が神羅を継ぐんだ」
「……あ。」
「………」
「……分かった!じゃ、俺が継いどく?」
「ふーざーけーるーなっ!!」
「痛っ!」 |