変な日常

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セフィロスの部屋に入りびたりの生活が続いてもう何週間か…。

まあ俺としては結構、楽ちんな感じ。

何せ俺もセフィロスもソルジャークラス1stで、最近じゃ良くコンビなんか組んでるし、誰も変になんか思わないらしい。ま、その辺は別にビクついてる訳じゃないけど。

とにかく此処は何もないわりには居心地が良かった。

セフィロスはああ見えて…っていうか、そのものズバリっていうか、やっぱり高給取りな訳で、いわゆる不自由ってやつが無い。俺一人分の食い扶持くらい、何でもないらしい。

とはいっても、さすがに俺もクラス1stだから給料が安いってほどでもない。何せ俺達は常に命をはって仕事してるんだから、それも頷けるってな話だ。

とにかく、俺の生活は快適そのもの。

で、セフィロスはといえば、あの人の性格なもんでかなり乱雑だった。俺もそんなに綺麗好きとかいう訳じゃないから、部屋が綺麗って事はまず無い。っていうか、ありえない。

誰かが入ったら、かなり幻滅すんだろうな。

 

今も部屋はかなり汚かったけど、俺はそんなもの気にせずにくつろいでいた。

もうそろそろセフィロスが帰ってくる頃だろう。今日は俺は休みで、セフィロスだけが任務。神羅のソルジャー関係の妙な講習みたいのがあって、セフィロスは英雄さんとして強制出席なんだそうだ。

全く、本当に忙しい人なんだよな。

そんな事を考えながら寝そべっていると、ふと玄関先で何か物音がした。帰ってきたのか、と思って俺はむっくりと起き上がる。視線をずっとそこに向けてると、それはやっぱりセフィロスだった。

……何だか機嫌悪そうだな。こういう時は大体、嫌な展開になるってお約束なんだよな、そう思いながら俺は「よう」と声をかける。

今日も一張羅の黒コートを靡かせて、英雄セフィロスさんは帰宅してきた。

「ザックス、いたのか」

「何だよ、いちゃ悪いか?」

敢えて笑いながらそう言ってみたが、セフィロスの表情は変わらなかった。いかにも“怒ってます”ってのがミエミエだ。…ヤな感じ。

「……俺は今、至極機嫌が悪い」

「はあ、見てりゃ分かるよ」

いきなり自分からそう宣言しだしたセフィロスは、そう言うなり俺に視線を合わせた。何だか妙に目がすわってる。いや、目は元々デカイわけじゃないから普通通りといっちゃ普通通りだけど、何だか妖しい目つきだ。

俺は咄嗟に身構えた。これは俺の第六感。

…っていうか、経験上?

「のわっ!ちょ、セ、セフィロス!」

やっぱり来たか!

次の瞬間に、セフィロスはいきなり俺に覆いかぶさってきた。がっつりと俺の腕を締め付けて、開いた足で俺の両足を固定させる。俺の力はそう弱いわけじゃないけど、さすがにこの人、めちゃくちゃ力が強い。はっきり言って、こうされるともう身動きが取れない。

ジタバタしてる俺に向かって、強引なキスなんかしかけてくると、その後は真っ直ぐに下半身に手を這わせてきた。

アンタには中間ってもんが無いんかい!って俺は、こういう時、そりゃもう切に思う。いかにも入れるだけってな感じがして、そりゃ嫌に決まってる。キスははっきり言ってオマケみたいなものだ。

「ちょ…っとっ!おい、セフィロス!聞こえてんだろ!」

無視を決め込んでるセフィロスに敢えてそう叫ぶと、無表情でこんな回答がふってきた。

「いいから大人しくしろ」

はいそうですか、って頷けるかっての!

「ふざけんなっ!アホ!」

「…口が悪いな。家賃払わせるぞ」

「って、そりゃ関係ないだろうがっ!…って、あ…っ」

そんな会話中も確実にセフィロスの俺攻略は進んでいる。すっかり外気に晒された俺の大切な息子をネチネチと弄ってきて、俺はもう悔しくて仕方なかった。何が一番悔しいって、そりゃ俺が「あ」だとか「ん」だとか「う」だとかいう訳わかんない文字を声にして出してる事だ。はっきり言って色気も何もあったもんじゃない。

「やめ、ろよっ…あ、ああっ……く、くそうっ…!」

手が押さえられてるって事で俺の顔は全開だった。それをセフィロスが上から眺めてんのかと思うと、凄く嫌な気分になる。どうもこの人、そういうのも好きらしくて、良くアダルティーなビデオなんかで男が言ってそうな台詞をサクッと言ったりする。っていうか俺、男だぜ!?…ってよっぽど突っ込みたい気分になるけど、そんな事言ったら自爆だから言えない。

何せ、何だかんだ言って俺達のこの不健全な身体のお付き合いは、かなり続いてるわけだし、しかも普段はそう悪くなかったりするわけで…まあ、つまり俺もそこそこ納得してやってるって所だろうか。

でも今日みたいな一方的なのは違う。愛だとか言うつもりはないけど、ストレス発散相手のプロのお姉ちゃんじゃあるまいし、そりゃ変だろう。もっとちゃんとした形でやるんでないと、さすがに嫌な気分にもなるって話だ。

そこん所を分かってんのか分かってないのか、セフィロスはズンズン事を運んでいく。

「いっ…てえっ!…ばか、アンタな、いきなり入れ…っ、痛たたたたあっ!!」

「うるさいな、集中できないだろ?」

できなくて良いっつーの!!

本当、どにかしてくれ。慣らしもしないでいきなりザックリ指を差し込んでくんだから、困る。しかも感触的に三本はきてる。っていうかそれが分かるのも何だか切な…。とか何とか言ってる間に、強引に抜き差ししてくる。もー、勘弁してくれよ。

「ううっ……あ、ああっ」

「何だ、感じてるじゃないか」

あっけらとそう言いながら、セフィロスは不機嫌な顔はどこへやらでニヤリ、なんて笑ってくる。何て奴だ、全く!…っていうか…、

何、感じてんだ!俺のアホーっ!!

いつの間にか痛みは消えていて、かなり悔しい事に俺は「あ」と「う」と「ん」と小さい「つ」を連発していた。もう既に頭はグルグル…最悪。

徐にカチャカチャとかいう音が響いてきて、俺はある意味ゲッソリした。とうとうお出ましだ。もう既に俺は抵抗する事も出来ず、今となっちゃソイツがサックリと俺に中にこんにちはする時を待ってる、って感じだ。これまた痛いんだわ。この人、なかなかご立派だし、指で慣らしたからってそれとこれとは別物。

こういう時、女の子の気持ちが分かっちゃうのもどうかと思うけどな…。

「うあ…あ…っ、は…っ」

ズッポリきやがったソイツに、俺は呻く。痛いけど、それどころじゃない。何だか妙な感じが体中に広がって、それはセフィロスの腰の動きに合わせて、徐々に別物の感覚に変わっていく。

気付くとセフィロスはもう俺の腕から手を離していて、俺は自由になってた。けどまあ、此処で抵抗して中途半端って訳にも、もうそりゃいかなくなってるワケで…何だかんだのせられてる俺がいた。はあ…。

この人、そういう俺を良く知っている。此処までくりゃ俺も抵抗しない事を知ってるのだ。全く、嫌らしい奴め。

セフィロスはなるべく強く腰を押し当ててくる。この行動は、俺の身体深くまでその後立派なモンを突き刺すためで、これをされるとかなりグラッとくる。

大体分かってきたことだと、これをやるときはほぼ、セフィロスの機嫌がよろしくない時だった。とはいっても最中でもうすでにそんなに機嫌も最悪ってわけじゃないはずだ。だからコレはハッキリ言って苛めだ。俺が呻いてるのを上からのほほんと見ながらご満悦って図なワケだな。

「なんだ、そんなに良いか、ザックス?」

「ばっか、じゃ…あ、はあ…っああ」

「何だ、聞こえないぞ?ハッキリ物を言え、ハッキリと」

この鬼畜がーっ!!アンタが言わせないんだろーがっ!!

「仕方無い奴だな、じゃあもっと気持ちよくなってみるか?」

そんな訳の分からんことを言い出したセフィロスは、俺の右手をむんずと掴むと、掴んだままで俺の大事な息子を掴んだ。しかも呆れたことにそのままシコったりする。

っつーか…この人、最悪。何が悲しくて俺の手で俺の息子を可愛がらないといけないんだっての。欲求不満少年じゃないんだからそりゃ勘弁してくれよ。っていってもこの人はそういう悪趣味なことも好きらしい。

とか何とか思ってる余裕、実は無かったりする俺。何せ考えてみろって。今の俺ときたら前から後ろから…ああ、すっごく悲しくなってくる。

何だってこの俺が…。絶対家賃なんか払うかっての。

「つまらんな。どうもお前は慣れてきたらしい」

「はあ!?…って!あ、馬鹿やろ、あんた、っな…」

最悪、極悪、どうしようもない。10.0出してやりたいくらいにムカツク!って言っても抵抗しない俺も俺…?

だってそりゃ、此処までくればそういう話になるってなもんだろう。何せ俺はやっぱり男な訳だ。男が男に抱かれて気色悪い声出すのも何だけど、それ以上に何ていうか素直な生き物だったりするわけで。ってそう納得してしまうのも何だかな…ああ、もう俺も終わってるかもしれないわな。

「くっ…だめ、だ…っ!」

これでも何とか必死に堪えてた紳士な俺だが、どう頑張っても限界ってのは来る。これはさすがにどうしようもない。あーこれで俺の大事な遺伝子込みのヒョロヒョロ君が出ちまうのも何だか寂しい話だよな。本当、寂しい話だって。

そんなことを思っててもやっぱり限界。

俺の大事な息子は一気にスパーク。でもって…ジ・エンド。

もう仕事は終わりましたといわんばかりに元気を失ってく俺の大事な下半身は、セフィロスの体重からやっと逃れて大きく息なんかしてる。そして俺の頭ももちスパークしてた。やっと終わったとか何とかそんなことを考えつつも、どっちかっていうと一気に欲求が抜けたってのがデカい。っていっても元々そんなに溜まっちゃいないんだけど。どっかの誰かが無理矢理そういう方向に持ってったってだけの話だし。

「今日は80点くらいだな」

「はい!?」

セフィロスはちっとも笑いもせずに真面目な面してそう言うと、さっさとズボンなんかはき始めてる。そういえばこの人、いつイッたんだっけ。そんな事を疑問に思った俺だったが、それははっきり言って余計な疑問だった。何せさっきまで散々突っ込まれてたソコから、とろ〜り……何か出てるっつーの。

……しっかりイきやがった、このやろーっ!

「最悪…」

ゲッソリして俺がそうボソリと言ってやると、セフィロスはいかにも意地悪く笑いやがった。何だか余裕綽々って感じ。まあいつものことだけど。

「まあこれで一日分の家賃はチャラにしてやろう」

「何!?一日っ!?」

ってことは何だ。毎日こんな最悪な状態にならなきゃ家賃請求ってなところか。そりゃいくらなんでも酷いだろ。

俺がそう抗議してもセフィロスはやっぱり余裕だった。というか…この人、余裕じゃないときって無いんでないか?

「ザックス、俺の家は高級なんだぞ。半額を日割りしても安いもんだ」

「日割りすんなよ!」

「ええと数字にすると…」

「するなっちゅーの!」

悪代官か、おのれは。

「じゃあ暫くはそういうことで」

「そういう事でって…おい!」

俺が何を言おうと後は無駄。一切無駄。聞く耳持ちませんってな話だ。

まあ実を言うと俺も自分の家ってので普通に暮らすことは簡単なんだけど、何でかこう入り浸り生活になるとわざわざそれをするのも面倒だなって話で。怠惰だって言われればそれまでの話だけど、これはこれで快適だし…でも極悪行為と差し引きすると、プラマイゼロになるかどうかは甚だ疑問な気もする。

俺はやっと服を着込みつつ、ふうと一息ついて胡坐なんぞをかく。その目前でセフィロスは聳え立つビル状態で立っていたが、それ以上は何も言わなかった。

何せ最初は至極機嫌がよろしくなくて、俺を襲い終わった時点でご満悦の極みなんだし、これ以上何って物も無い。というか何って物も無いで欲しい。

が。

此処で終わらないのはさすがこの人。

「おいザックス。メシ」

「俺!?」

おいおいおい、何故に俺がこの人のメシまで作らくちゃいけないんだって。まったくもって意味不明、というか勘弁してくれ。

しかしこの人は更にこんなことを口にしだした。

「馬鹿者。食費込みだろうが」

「……」

そんなの聞いてないし知らないし!っていうか作らないし!

俺は頑なに、

「誰が作るか、誰が!」

と言い張った。

絶対そんなもん作るかっての、夫婦じゃないんだから。でもセフィロスはそれに不機嫌な顔をすると、さも当然そうに、じゃあ奢れ、とか更に意味不明なことを言ってきた。奢れって何だ、おい。アンタの方が数倍給料良いんだぞ、分かってんのか?

「絶対、嫌だっての!」

そうキッパリと言い切って俺はふふん、と笑ってやる。見てろ、セフィロス。そう思ったけど、そんな俺に向かってセフィロスは不気味な笑いを見せると、一番最悪な言葉を吐いてきた。

そりゃもう最悪、極悪、これ以上ないってくらい。

「ああ…何だかまだ物足りないな…」

「……」

何が物足りないんですか、と聞きたい。が、それは非常に危険な言葉だったりするわけだ。そんなこと聞こうものなら明日の俺は最高に筋肉痛…。

はあ…。

結局俺は渋々適当なものを買い込んだ。

勿論いつもはセフィロスが何か適当なもんを買ってきたりするから、それは超がつくほどイレギュラーなことだったけど。まあ機嫌が悪いんだか何だか知らんけど、そんな日もあるって訳だ。

俺とセフィロスの妙な生活は何だか訳の分からないまま続いていく。不健全な身体のお付き合いも続いていく。

筋肉通な自分をいたわりつつ、結局この生活から抜けられない俺がいたりする。でも実はセフィロスもそうなんだろうと思うのは俺だけか?

気味が悪いから愛なんて言いたくないし、言われたくもないけど、何だかそれほど悪くないって心のどこかで思ってたりするんだろう。

何だか良く分からないけど、な。

 

 

 

なーんか、変なカンジ。

 

 

 

END

 

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